NS#23 有題 / Not Untitled

flesh and bones
肉(特殊硬化)と骨

秋山画廊での展示
Installation at AKIYAMA gallery, Tokyo
1993



有題

作品は、牛の骨と特殊樹脂で固めた生肉を使ってのインスタレーションである。
大学生の時、北京で日本語を話す老人と出会い到底知ることのできない歴史の重みを
感じさせられたことがきっかけとなり制作した作品である。
骨の白骨化及び肉の硬化実験など、完成までに約一年を要した。
偶然にも、この作品を東京の地下の画廊で展示していた時、
期を同じくして皇太子の御成婚パレードが執り行われ、地上は「日の丸」で溢れていた。

(週刊金曜日2007年2月2日号より 連載「珈琲破壊」052)