前田 真喜 個展
パタン パタン

MAEDA Maki solo exhibition
flip-flop

2022年11月15日(火)から23日(祝・水) 
12:00から18:00 月休み



KUNST ARZT では、2年振り、7度目となる
前田真喜の個展を開催します。
前田真喜は、ポップで暖かみのある
“思考のカタチ”を生み出すアーティストです。
これまでにも、日常的に見慣れたモノの
違う表情を引き出してきました。
すべり台やブランコといった公園遊具を、
大きさはそのままに布素材に置き換える連作では、
独特のユーモラスさを発揮していました。
本展では、空き箱を切り開いた
パターン(型紙や図案)による作品展開の構想です。
ご注目ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)



PRESS RELEASE



展示コンセプト

生活で出た空き箱を切り開くと
当然のことながらその箱の展開図が現れる。
立方体の面に点線やつまみ、
のりしろの部分が律儀にくっついている。
それぞれのカタチが役割を終え
解放の表情をみせたかと思えば、
パターンにかえりだして思考を転がしてくる。



MAEDA Maki (b.1992, Nagoya pref, lives and works in Kyoto )
is an artist who creates pop and warm "thought forms.
She has been bringing out different expressions
from familiar everyday objects.
She graduated from the contemporary art course
at Kyoto SAGA Junior college Of Arts.




LIVING
2022
フェルト、毛糸、ダンボール、ボール紙、キルト布、
手芸紐、木材、アクリル絵の具、他
276×240×125cm




HAND
2022
ダンボール、フェルト、カードリング、アクリル絵の具、他
110×126×30cm




SEE
2022
フェルト、毛糸、キルト布、ビニールシート、
手芸紐、ダンボール、他
135×157×13cm




my kitchen
2022
木板、ボール紙、毛糸、フェルト、手芸紐、アクリルカラー、他.
91.3×50×3cm




ZIP
フェルト、カラー紐、毛糸、刺繍糸
234×5×160cm




patan images
2022
空き箱にアクリル絵の具


以上、個展「パタン パタン」(2022)より




以上、個展 「組み立て式」(2020)展示風景



アーティスト・ステートメント

繰り返し見ている光景は日常に飲み込まれていき、
特別な時間も形式のなかに収まれば
だいたいみんな同化していく。
私がモチーフにするものは
経験の有無に関わらず
皆がなんとなく知っている物事である。
思い出/過去、平凡/非凡、日常/非日常、
あらゆる認識で散らばった物事を
あつめて、模っていく。
触れているとそれぞれの立場が
変動し始めるように感じる。
作り出されたハリボテには固まった意味や
価値観を崩し、様々な物事を
平等にしてくれるような安心感がある。




cf.PARC
2019

少し歩けば公園にたどり着き
そこには見慣れた遊具たちが置かれている。
小さな頃はのぼったりぶら下がったりして
身体を使って遊んだが、今となっては通りすがりに
眺めるだけのオブジェのような存在になった。
人気のない閉鎖的な場所ではなおのことである。
そんな遊具ともう一度近い関係を持つ方法として
その形になぞらえたものを手作りすることを選んだ。

個展「cf.PARK」(2019)での展示風景
N-MARK B1 / 愛知




cf.JUNGLE JYM
2017
布、綿、毛糸、ダンボール、カラーテープほか

「sol nu 一つ黎明 -第1章 この風の生まれたところ」展
(2017)より アートスペース嵯峨




ブロック塀
2017
色画用紙、ダンボール

「ウォホール美術」展(2017) KUNST ARZT より




ちよんち (もの置き @)
2019
祖母の毛糸、古着、布など




以上、個展 「ちよ」(2019)展示風景




1:1
2017
模造紙に赤青えんぴつ




は見出し
2017
付箋/折り紙


以上、個展「TAIKU2 / タイクツ」(2017) より





展覧会ステートメント

いつのまにか自然と存在している物事を一度は見過ごし、
忘れながら生活をしているけれど、どんな物事にも可笑しさが
潜んでいる事に気付く瞬間がある。
数年前12月24日の夜に起こり続けた出来事を
今も色濃く覚えている。
翌日の朝、目覚めるとプレゼントが用意されていた記憶は
たくさんの人と共有もできる。
過去に戻り目撃することもできなければ、
不確かな未来へ行き実行もできない今だから、
多くの家庭で繰り返されているその出来事を回収し、
触れながら留めていきたい。



以上、個展 「Clauset」(2015)展示風景





ストライプ
2014
ひも、毛糸




三角じるし
2014
布、フェルト、糸




フタ○ 1
2014
毛糸、紐、木材




PUSH
2014
有孔ボード、アイロンビーズ、アクリル版、木棒、他




TOY
2014
空き箱、段ボールなどに塗料



以上、個展「SAMPLE」(2014)展示風景






Characters
2013
軍手、糸、綿
手話の50音。




Puzzles
2013
軍手、糸、綿





Blocks
2013
ミクストメディア





Mascots
2013
軍手、糸、綿


以上、個展「カタチをつむ」(2013)展示風景



経歴

1992年 愛知県生まれ
2013年 京都嵯峨芸術大学 短期大学部 現代アート領域 卒業

個展
2013年 カタチをつむ (KUNST ARZT / 京都)
2014年 SAMPLE (KUNST ARZT / 京都)
2015年 clauset (KUNST ARZT / 京都)
2017年 TAIKU2 / タイクツ (KUNST ARZT / 京都)
2019年 ちよ (KUNST ARZT / 京都)
2019年 cf.PARK (N-MARK B1 / 愛知)
2020年 組み立て式 (KUNST ARZT / 京都)

グループ展
2011年 アート亀山(三重)
2012年 ONE ROOM`12 (京都嵯峨芸術大学)
2012年 絵画道場 INDEX 2012 (京都嵯峨芸術大学)
2012年 CIRCULATION 4 (京都嵯峨芸術大学)
2013年 one room (京都嵯峨芸術大学)
2013年 京都嵯峨芸術大学 卒業・修了制作展 (京都市美術館)
2013年 Play (京都嵯峨芸術大学)
2014年 ONSA(Black bird White bird / 京都)
2014年 sagabees (SEWING GALLERY / 大阪)
2017年 ウォーホル美術 (KUNST ARZT / 京都)
2017年 sol nu 一つ黎明 -
第1章 この風の生まれたところ (アートスペース嵯峨)








かつての庭
2019
パネルにペンキ、毛糸のラベル
\ 15,000




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