岸田めぐみ 個展
KISHIDA Megumi solo exhibition

2020年6月23日(火)から28日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZTでは、2年ぶり2度目となる
岸田めぐみの個展を開催します。
岸田めぐみは、メガネをメインモチーフに、
織りや縫いの技法で、
ユーモラスな世界を展開するアーティストです。
2018年の「めがねと旅する美術」展(青森県立美術館、
島根県立石見美術館、静岡県立美術館巡回)では、
メガネフレームの中に「目」や「メガネに映り込む風景」を
綴織で表現しました。そして、フレームの外には、
そのイメージを形成するための糸が大胆に垂れ下り、
その糸は、涙のようでもあり、髭のようでもあり
、豊かなイメージを内包していました。
また「ざわざわめがねっこ(2019)」では、
巨大なメガネに挑戦しました。
独特のユーモラスな世界を、
メガネの有り無し関係なく、ご覧ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)


PRESS RELEASE


展覧会コンセプト

日本には、眼鏡をかけた女の子を意味する
「眼鏡っ子」という言葉があるが、
この言葉には眼鏡を身につけた状態を
肯定的にとらえる印象がこめられている。
わたしもこの言葉にならい、
眼鏡にもっと好印象を持てるような作品を作りたいと考え、
キャラクターっぽい眼鏡を作ることにした。
こうした作品によって、
眼鏡がより親しみある存在に印象づけられたらいいなと思う。




by OFFICE MURA PHOTO







「めがねと旅する美術展」展示風景
(青森県立美術館、島根県立石見美術館、静岡県立美術館)
2018



by OFFICE MURA PHOTO

思考するめがね   
2018
めがね、糸、ワイヤー




夜ふけの雨

2016
傘・糸

これは、かつて存在した雨の時間を焼き付けた作品です。
夜の雨は、闇の中でははっきりとは見えませんが、
降り落ちてものに当たる音は耳にやさしく、
時おり光に照らされるしずくの軌跡にはいろんな線の
かたちがあって見ていて飽きません。
しかし、この魅力的な時間は、雨がやんで乾いてしまえば
あとかたもなく現実からなくなってしまいます。
作品に留めることで、いつでもどこでも
この時間を忘れずにいたいと思います。



アーティスト・ステートメント

眼鏡には視覚を補助するだけでなく、
身に付ける人の個性を強調したり、
あるいは印象を変えたりする効果がある。
また、眼鏡は身につけられていない状態であっても、
特定の「誰か」を象徴する代名詞として用いられることもある。
わたしはそんな人の心身に影響をもたらす
不思議な力を持った眼鏡に惹かれ、
眼鏡をモチーフとした作品を制作している。
そして、眼鏡の存在感をより引き立てるため、
立体感やリアリティをもたらす織りや縫いの技法を用いている。



経歴

1988年 大阪府出身
2013年 大阪芸術大学大学院 博士課程
芸術制作分野工芸領域 染織修了

個展
2016「きらきら さやさや」 (MU東心斎橋画廊)
2016「縫うように 織るように」 (ギャラリーギャラリーEX)
2018「思考するめがね」(KUNST ARZT/京都)

グループ展ほか
2011「どっぷり船場 じっくりアート展2011」
(ドットアートコスモギャラリー)
2012「2012京都美術工芸ビエンナーレ」(京都文化博物館)
2012「オリリズムU」part2(ギャラリーマロニエ)
2012「どっぷり船場 じっくりアート展2012」
(辰野ひらのまちギャラリー)
2012「The7th From Lausanne To Beijing
International Fiber Art Biennale」
(中華人民共和国/Nantong1895 Cultural Industry District)
2013「ハンサムウーマン19展」(染 清流館)
2013「キテ・ミテ 中之島」‘12、‘13出品
(京阪中之島駅構内)
2013「京展」‘11〜‘13出品(京都市美術館)
2013「全関西美術展」‘11、‘13出品
(大阪市立美術館)
2014「コンテンポラリーミニテキスタイル展」
(ギャラリースペースパウゼ)
2015「染織tomorrow 7大学推薦 若手の饗宴」
(ギャラリーマロニエ)
2016「第55回日本クラフト展」(東京ミッドタウン デザインハブ)
2016「2・5次元 −絵画考−」(ギャラリーマロニエ)
2016「繊維のカタチ」(ギャラリースペースパウゼ)
2017「small works 卓上の風景展」
(伊丹市立工芸センター展示室B)
2017「ワンダーシード」‘14〜‘17出品
(トーキョーワンダーサイト渋谷)
2017「テキスタイル自由形」(ギャラリー梧桐)
2017「2・5次元 −絵画考− FINAL」(ギャラリーマロニエ)
2017「FIBER ART FAIR 2017
」(ソウルアートセンター・ハンガラム美術館)
2017「12人のしつらい展」(祇をん小西)
2018「めがねと旅する美術展」(青森県立美術館、
島根県立石見美術館、静岡県立美術館)
「第9回1000の小箱展」
(感覚ミュージアム/宮城) カンカク大賞
2019
「オリリズムW展 
なぜ、今手で織るのか/空間を彩る織作家12人展」
(名古屋芸術大学/愛知)
2019「テキスタイルアート・ミニアチュール6-百花百触-」
(ギャラリー5610/東京、伊丹市立工芸センター/兵庫)
2019DEEP RIVERS FLOW SILENTRY
(M. ZILINSKAS ART GALLERY, リトアニア)




「オリリズムW展 
なぜ、今手で織るのか/空間を彩る織作家12人展」
展示風景
2019














collection of
KISHIDA Megumi's works.