藤本 和颯 個展
FUJIMOTO Waca solo exhibition

-以前は鯨でした -私も
- I was a whale - Same here

2025年4月8日(火)から13日(日)
12:00から18:00


KUNST ARZT では、昨年に引き続き
藤本和颯の個展を開催します。
藤本和颯は、鯨をテーマに、絵画と陶芸を用い、
生活と表現を考察するアーティストです。
鯨油のみで描いた鯨油彩画(おそらく唯一無二)
の連作、紐の部分に草木染めを施した“鯨ヒゲの道具”、
合成鯨蝋のロウソクとそのための
オリジナルの陶器の燭台などで構成する構想です。
鯨食が国際的な批判の対象でもある一方、
縄文時代からあった日本文化の一つであるという背景を
踏まえることで、また違う見方ができるかもしれません。
(KUNSTARZT 岡本光博)



アーティスト・ステートメント+展覧会コンセプト

リビングの照明を付け、冷蔵庫から今晩の
食事を用意する日もあれば、ロウソクの明かりを灯し、
自前で食料を手に入れた日もあった。
生活は変わってゆくが、以前それだったものは
どこへいったのだろう。 炭鉱夫が少ない油から
多くのロウソクをつくったように、
合成鯨蝋のロウソクをつくる。
鯨油で絵を描き、鯨ヒゲの箒で埃をはらう。
鯨だったものは生活に溶け、再びかたちつくられる。
つまりは鯨も宇宙も我々も、非同時的な、
変形を続ける出来事の集合なのだろう。



PRESS RELEASE



FUJIMOTO Waca expresses loose connections
and indeterminate questions oil paintings and ceramics.
She graduated from the contemporary art course
at Seian University of Art and design.




木箱と影みたいな
2025
蜜蝋・陶板
111×66×5mm




「クジラは宇宙前夜になる(2024)」展示風景




Spy-Hop⇔八
2021
サイズ可変/木枠、綿布、油彩
スパイホップとはシャチやクシ?ラの仲間が海面から顔を突き出し
周囲を観察する行為である。その姿は山のようであり、
氷山の一角 (彼らの身体の一部)でもある。
普段私たちが見ているであろうものから、
また私たちも同時に見られているという感覚。




此れ等大地は珊瑚礁
2022
F150(2273×1818mm)、サイズ可変/oil on canvas
ルポルタージュ絵画よるリアリティの記述、生活史における
個人と歴史の相互関係、フレスコや陶器がもつ時間の内包、
一見まとまりのないものに見えるが、それらは「大小の錯綜」を
起こさせるという共通項を持っている。
それらの断片を造形物へと転化した。
バラバラで見にくいが故に個別的に断片的に「みる」ことに集中する。
社会や物事を全体的にみることは難しく、
大画面の造形物をみるという鑑賞体験の中でも
そのような難しさを感じることがある。



経歴

2001年 沖縄生まれ
2022年 成安造形大学 芸術学部 美術領域 卒業

個展
2024 年「クジラは宇宙前夜になるwhales getting Inflation」
(KUNST ARZT/京都)

グループ展
2021年「saladbowl」展(堀川御池ギャラリー/京都)
2023年「成安造形大学 卒業制作展2023」
(京都市京セラ美術館/京都)
2023年「SELECTION 卒業制作展 2023」
(成安造形大学/滋賀)




Carrying a baby
2023
70×80×85mm/陶
霊長類に限らず鯨類でも、母親が死んだ子どもを
何日にもわたって運ぶ例が観察されている。
死んで晒され白くなった子どもは、
群れと一緒に別れのための旅をしているようだ。









for the collection of
FUJIMOTO Waca's works